関師範を招いてモスクワで講習(平成10年セミナー感想文)

関師範を招いてモスクワで講習(平成10年セミナー感想文)

関師範を招いてモスクワで講習

モスクワ「こいのぼり道場」は、十月十九日から二十六日まで関昭二本部指導部師範を招き講習会を行った。参加者五十名。

一九九六年六月を皮切りに関先生は毎年モスクワに来られて、このセミナーで指導をなされている。関先生のエネルギーには本当に脱帽させられる。セミナーは普段の稽古の一年分に匹敵すると多くの参加者が認めている。

関先生のようなレベルの方が指導するセミナーには通例何百人もの参加者が集まり、師範から直接手を取っていただけることは少ない。しかしこのセミナーでは全員が関先生と組んで指導を受けることができる。全くの初心者はいないが、レベルはまちまちである。ところが関先生は各ペアのところを回りながら、一瞬にして技のレベルを判断し各自にふさわしい指導をされる。

東洋の武道である合気道では先生と生徒の接触が大変重要な役割を果たしている。なぜなら自分の体で感じた知識は、ビデオや本からは得られないからである。

「先生は一人一人の参加者に細やかな注意を配られる。稽古に対する取り組み方に感動し、尊敬します」アレクセイ・マローゾフ氏、「とても面白いセミナーでした。もっと、もっと練習したいという意欲がわいてきました」アントン・チェルヌィシォフ氏、「全て基本的なものばかりでしたが、何を目標にしたらよいか良くわかりました」エレーナ・シューキナ氏など、有意義なセミナーは暖かい雰囲気の中で行われ、次回の関先生の来訪を楽しみにしている。

ミハイル・クダーシキン

「合気道新聞」平成10年11月10日より

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