セミナーに参加して(平成11年のセミナー感想文)
ロシア「こいのぼり道場」
セミナーに参加して
私はようど一年間前「こいのぼり道場」に入門し、今回初めて関昭二本部師範のセミナーに参加しました。
昨年の関先生のセミナーでは稽古を始めたばかりで、何もわからず参加することが出来ませんでした。ただ窓の外から気づかれないように道場の様子を窺うだけでした。
今回は、まず初日に最もすごい経験をしました。先生から伝わるエネルギーに驚かされたのです。稽古全てが力強く素早いものでした。
私は技をかけられる時、自分の動きがすべて無駄になり、渦の中に巻き込まれて畳に投げられてしまいました。最初の印象が強烈すぎて、その夜は眠ることが出来ずに翌日は大変疲れていました。
稽古の後半にもなると厳しい恵子にも慣れてきて、全ての稽古の中で新しいものを発見することが出来ました。そして前に習った技の重要性にも気づき始めました。
セミナーの期間中、仕事の間も合気道の技を考え続けました。
先生の技が大変合理的で効果があり、これは私にとって大変重要なことでした。私は女性であり強い相手に対抗する体力はないからです。女性(カルポヴァ・マリーナ先生)が指導する道場を訪ねたのもその理由の一つでした。
ロシア人と日本人の間には非常に多くの違いがあるにもかかわらず、たくさんの熱心な会員が合気道の教えを求めていることを思い出させてくれた本部道場に感謝をささげたいと思います。
(アンナ・セメノバ)
「合気道新聞」平成11年12月10日より