関師範招いて講習会(平成9年のセミナー感想文)

関師範招いて講習会(平成9年のセミナー感想文)

関師範招いて講習会

モスクワの「こいのぼり道場」

モスクワの「こいのぼり道場」は、関昭二本部指導部師範を招き、六月八日から十六日までモスクワ市のスビーボロバ・スポーツセンターで講習会を行った。

講習で印象に残った点は、まず、関先生の動きが美しくシンプルに見えたことだ。ところが、いざ自分がやろうとすると、今この目で見たがかりなのに、うまくいかない。先生の技の根幹をなしている部分が、自分の場合とは違うことが露見でき、これからどのようにすれば良いか明らかになった。

次に、関先生がどのようにプログラムを組み、稽古を行ったかだ。会員全ての所にまわってこられ、各自のレベルを即座に判断し、技をかける。ある人には丁寧に一様なテンポで、またある人には速く激しく。けれどもどんな場合にも、先生は親切で平静だ。おかげで講習会は、活気ある雰囲気でできた。合気道においては技の上手さと同じくらい雰囲気づくりが重要ではないかと感じた。

模範となる関先生の合気道に対する姿勢を目にすることができ幸せであった。また、モスクワにおいで下さることを心より希望しております。

(ミハイル・クダーシキン)

「合気道新聞」平成9年7月10日より

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